これは、ヨーロッパがロシアの天然ガスに依存していることを示す簡単なグラフです。
このグラフを見れば、東ヨーロッパの多くの国々、そしてドイツのような国でさえ、ロシアの天然ガスに大きく依存していることがよく分かります。
もちろんこのことによって、今回の危機において、ロシアが大きな政治的影響力を持つことに繋がっています。
ロシアに圧力をかけることが非常に難しくなっているということです。
ここまでが本題に入る前に、この危機について理解を深めるための「今回の危機と関連する2つの事」についての説明でした。
本題を深く理解するために、これらのことを説明しておきたかったのです。
※続き
・ウクライナ危機の原因(概要)
→日本語訳
この訳に基づいて製作された動画はこちらです(論文からの引用や関連写真も入れているので理解の一助になります)。
●日本語訳一覧
・本題の理解に必要な前提知識①(アメリカの核心的な戦略的利益とは?)
・本題の理解に必要な前提知識③(ウクライナとはどのような国なのか?)
・ウクライナを西側に取り込むために、米国が使っていた戦略とは?
・なぜ、ロシアは「ウクライナが西側の一員になることは、安全保障上の脅威である」と考えるのか?
・「プーチンが狂っているからウクライナ危機が起きた」という主張を論駁する
・「アメリカは善良な覇権国家なのだから、プーチンがNATO拡大を脅威だと考えるのは間違っている」という主張に反駁する
・「プーチンは以前からウクライナ征服を計画していたのであって、NATOの東方拡大がウクライナ危機を引き起こしたという話は間違い」という主張に反駁する