ヨーロッパの地理について考えてみましょう。
地理で欧州の国際政治を分析するのは、単純化しすぎているとまでは言えませんが単純な分析方法です。
とりあえず、これが地図になります。
ウクライナがどこにあるか、分かりますね?
ポーランドは、どこに位置していますか?
ロシアはどこにあるか分かりますね?
ヨーロッパの安全保障について私が考える場合、重要な国は、西側から東側の国へ順番に挙げれば、フランス、ドイツ、ポーランド、ウクライナ、そしてロシアです。
これらは、重要性の高い大きな国です。
そして、もちろん、歴史的にみて最も重要なのはドイツとロシアで、20世紀においても重要なのはドイツとソビエト連邦でした。
ドイツとロシアを赤で囲ったのは、ご存知のように両国は戦争でポーランドとウクライナの地で激しく戦ったからです。
必要であれば、ここにベラルーシもつけ加えることができます。
そして、ウクライナはロシアのすぐ隣にあり、ポーランドはウクライナのすぐ隣にあるということを心に留めておいてください。
さらに、その西にはドイツとフランスがあります。
※続き
・本題の理解に必要な前提知識③(ウクライナとはどのような国なのか?)→日本語訳
この訳に基づいて製作された動画はこちらです(論文からの引用や関連写真も入れているので理解の一助になります)。
●日本語訳一覧
・本題の理解に必要な前提知識①(アメリカの核心的な戦略的利益とは?)
・本題の理解に必要な前提知識③(ウクライナとはどのような国なのか?)
・ウクライナを西側に取り込むために、米国が使っていた戦略とは?
・なぜ、ロシアは「ウクライナが西側の一員になることは、安全保障上の脅威である」と考えるのか?
・「プーチンが狂っているからウクライナ危機が起きた」という主張を論駁する
・「アメリカは善良な覇権国家なのだから、プーチンがNATO拡大を脅威だと考えるのは間違っている」という主張に反駁する
・「プーチンは以前からウクライナ征服を計画していたのであって、NATOの東方拡大がウクライナ危機を引き起こしたという話は間違い」という主張に反駁する